コン、コン。
ドアをノックしたけど、中から返事はなかった。
それもそのはず、この部屋の主であるお兄ちゃんはまだ学校にいるんだもん。
小学生のあたしとは違い、中学校に通うお兄ちゃんは夕方4時にならないと帰ってこないんだ。
念のため声を掛けてからこっそりとドアを開ける。
無断でお部屋に入ったことがばれたら、また怒られちゃうなぁ。
お兄ちゃんのお部屋はいつもながら散らかっていた。
スナック菓子の食べ残しや丸めたティッシュがあちこちに散乱している。
お片づけしてあげたいけど、勝手なことするとお仕置きされちゃう。
っていうか、こうしてお部屋に立ち入っただけでも酷い目にあわされちゃうんだけど。
ベッドも床の上に負けず劣らず乱れきっている。
その黄ばんだシーツの上に倒れ込むと、饐えた臭いが漂ってきた。
お兄ちゃんの臭いだ。
嗅ぎ慣れた臭いをクンクンやってるとたまらなくなってきちゃった。
仰向けに寝そべってスカートの中に手を入れると、既にパンティはグッショリ湿っていたわ。
その、最も水分を含んだ部分に中指を当て、ゆっくりと上下に動かす。
電流のような甘い痺れが下半身に走り、体がビクッと震えた。
呼吸が荒くなり、自然と鼻声が出ちゃう。
「あ…あぁ……お兄ちゃん……」
お兄ちゃんを呼びながら指を使っていると、痺れは全身に広がっていった。
溢れ出てくる熱い液も激しさを増し、もどかしくなったあたしはパンティをぬぎぬぎする。
直にその部分に触ると、火傷しそうに熱かったの。
必死で静めようと頑張ったけど、あたしのアソコはかえって興奮しちゃった。
お汁はどんどん溢れ出してシーツを汚してしまう。
「あぁ〜ん、お兄ちゃんに叱られちゃうよぉ」
そう分かっているのに指は止まらないの。
それどころか動きは勝手に早くなり、今度は腰まで動きだしてくる。
「あっ…あんっ……お兄ちゃん……」
もうこうなってしまったら自分では止められない。
頭が真っ白になって……体が浮き上がるような感覚に包まれた。
その時だった。
玄関のドアが乱暴に開け閉めされたと思うと、階段を上がってくる足音がしたの。
「お、お兄ちゃん?」
お兄ちゃんが予想より早く帰ってきたんだ。
あたしはパニックに陥った。
こんなとこ見つかったら……でも、登り詰めようとしていたあたしの体はどうにもならなかった。
足音がお部屋の前で止まり、ノブが回されるのが見えた。
「ダ、ダメぇ…まどか、イっちゃうぅぅぅ……」
次の瞬間、あたしのアソコからおしっこが迸っていた。
恥ずかしいけど、これは快感に耐えきれなくなった時のあたしの癖なの。
「何やってんだ、まどか」
薄目を開けると、怖い顔をしたお兄ちゃんが立っていた。
「お前、勝手に部屋に入った上に、俺のベッドでションベン垂れてんのか」
お兄ちゃんの声は妙に落ち着いて怒っているようには聞こえない。
でも、これはお兄ちゃんが心底から怒っている証拠なの。
「ご、ごめんなさい。もう…もうしませんからぁ」
あたしは泣き声で謝り、お兄ちゃんを見上げた。
お兄ちゃんの顔は怒りで青くなっている。
「言いつけを守れない妹にはきついお仕置きが必要だな」
お兄ちゃんはニコリともせずに吐き捨てると、机の引き出しからロープを取り出した。
あれであたしの体を縛っておいてお尻を散々に平手打ちするんだ。
「いやぁ、お兄ちゃん許して。まどか、もう絶対しないって約束するからぁ……お願い、許してぇ」
あたしの哀願も聞き入れず、お兄ちゃんはあたしの体にロープを巻き付けていく。
直ぐに両腕の自由が奪われ、あたしは抵抗できなくなる。
お兄ちゃんはあたしを軽々と俯せにすると、お尻を高く突き出させた格好にさせた。
「こ、こんな格好いやぁ〜ん」
肩越しにお兄ちゃんを見上げると、ちょうど平手を振り下ろすところだった。
パシィーンという小気味よい音と共に、あたしのお尻に焼け付くような痛みが走ったの。
「はぅっ」
続いてもう一発、更に一発。
「はぐぅっ……はぐぅぅぅっ……」
余りの傷みに涙が自然に溢れてくる。
けれど、どういう訳か体は火照りかえり、アソコがジンジンとしてくる。
「なんだぁ、まどか。お前、ケツを叩かれて興奮してんのかぁ?」
お兄ちゃんがバカにするように笑う。
「ち…ちがうもんっ」
あたしは必死で否定したが、アソコにこもった熱は急激に温度を上げていくの。
それを見透かしているのか、お兄ちゃんは全く取り合わない。
そしてわざわざあたしのアソコを指で拡げに掛かった。
「ほら……お前、オマンコぐちゃぐちゃになってるじゃねぇか。えぇっ?」
お兄ちゃんはあたしのアソコに指を突っ込んで、中を……中をグチュグチュと掻き回すのぉ。
「ほらっ、こんなになって……ほら、ほらぁ」
お兄ちゃんは意地悪く笑い飛ばし、あたしの中を指で引っ掻く。
あたしは体をビクンビクンさせ、またおしっこをチビってしまったの。
「まどか、お前ってやつは本当に変態だな。まどかじゃなくマゾかだよ」
お兄ちゃんがバカみたいに大笑いする。
何よっ、まどかがこんな体になっちゃったのは、全部お兄ちゃんのせいなんだからぁ。
「こんなんじゃ罰にならないなぁ……そうだ。今日はちょっと違った罰を与えてやろう」
お兄ちゃんは薄笑いを浮かべて机から何かを取り出した。
ピンク色をしたそれはイチジクみたいな形をしたスポイトだった。
中には液体が入っている。
「な、なにそれぇ?」
本能的に危険を感じ、あたしの声は震えを帯びていた。
「小ばかりじゃ芸がないし。それにお前、便秘気味だって言ってたろ?」
それで全てが分かった。
「それダメっ。お浣腸いやぁ〜っ」
でも、お尻の穴を責めてもらえると分かり、菊の花は自然に開花しちゃう。
当然、お浣腸の侵入を食い止めることはできず、あたしのお尻はあっさりと陥落した。
冷たい液がお腹の中に滲みてくるのが分かる。
影響は直ぐに現れた。
お腹がグルグルと鳴り、額に脂汗が滲んできた。
「お、お兄ちゃん……おトイレぇぇぇ」
あたしの声は切羽詰まっていた。
しかしお兄ちゃんは聞き入れてくれない。
「そうだ、今日はホワイトデーだったな。バレンタインのお返しをしてやるよ」
お兄ちゃんはお浣腸のスポイトでミルクを吸い上げると、それをあたしのお尻に追加注入した。
あぁ〜ん、白いチョコ……じゃなくて白いウンチでちゃう〜っ。
「お兄ちゃん、これだけは許して……おトイレ連れてってぇ」
けど、本心ではお兄ちゃんがそんな泣き言を聞いてくれるとは思ってもいなかったの。
やっぱりお兄ちゃんは許してくれなかった。
黙ったまま、新聞紙を敷き詰めた洗面器を差し出しただけだった。
こんなのいやぁ〜ん。
お兄ちゃんにウンチするとこ見られちゃうぅぅぅ……。
こんなあんなで、あたしたち兄妹は上手くやっていた。
苛めるのが好きなお兄ちゃんと、苛められるのが好きなあたし。
需要と供給の関係が上手く機能していたの。
ところがある日のこと、お兄ちゃんがアイツを連れてきた時から全てが狂い始めた。
あの本格的なマゾ娘が遊びにきたあの日から、
絶妙なバランスの上に成り立っていた兄妹の関係がおかしくなったのだ。 |