INDEX > SS > Now is the time!(仮)

Now is the time!(仮)

第1話                  


1

「で、告白はどうなったんだ?」

ブッ、とコーヒーを吹き出しそうになる。
人が飲み物を口に含んだときに一体何を言うのだろうか、こいつは。
いつものようにこいつはニヤニヤしながらこちらを見つめている。

「どうなったって・・・何がだ?」
「しらばっくれんなよ。告白したんだろう、篠田に」

・・・なぜ高校最後のクリスマスイブを、この馬鹿に裂いてやらないといけないのだろうか。
そもそも来年の受験に向けて勉強会を開こうといったのはおまえだろうに。

「おい無視すんなよ。俺とお前の仲じゃん」
気色の悪い言い方をするな。鳥肌が立つだろうが

「別にいーじゃん。お前もよく彼女の事、俺に話してたしさ。興味があるのは当然だろ?」
こいつの頭の中には遠慮という文字はないのだろうか。
昔の偉い人も、「人の恋路を邪魔する奴は〜」と言ったものなのに・・・。

「でもさ、本当にどうなったんだ?親友のよしみで教えてくれたっていーじゃん」
「・・・・・・断られたよ」

そう、俺は現在傷心中。
仲の良かったクラスメイトの篠田さんに、夏休み直前の昨日に意を決して告白したのだ。
しかし結果は惨敗。
仕舞いには何故か篠田さんは泣いて謝る始末。
あれはただフられるよりも何倍も効いた・・・。

「何が悪かったんだろうな・・・。
自分で言うのもなんだが結構成功する確率は高いと思ったんだがな・・・」

今更ながらそう思う。
たまに一緒に帰ったり買い物に一緒に行ったり、フラグは立ってたと思ったんだが。
なんだか、カップの中のコーヒーに映る自分が、嘲笑しているように見えた。

「プ・・・ギャハハハ!!そりゃお前が鈍感すぎるせいだろ。」
「そりゃどういう意味だよ・・・」
いきなり大笑いし始めた馬鹿に視線を戻す。

「アハハ、言葉通りの意味だが?」
相変わらず支離滅裂すぎて意味が良く分からんぞ。

「ん〜、まあいいや。片付けついでにコーヒー入れ直してくるから待ってろ。」
「けっ、言いたい事だけ言いやがって・・・」

チッチッチッチ・・・・

時計が正確に時間を刻む中、ふと、あいつの部屋を見渡してみる。
相変わらず何も無い・・・しいて言えばダンベルなんかが転がってるぐらい。
なにも面白みのある物はない。

 

―――――ふと、

 

ベッドの下の木箱?に目がいった。
何も、塗装もされていない純粋な木箱・・・。
そのあまりにもこの部屋とは似合わない木箱が俺の興味を駆り立てた。

『あいつは変にコーヒーの淹れ方に拘るからもう少し時間が掛かるはず・・・』

ならば俺のやるべきことは一つ。
何時もあいつにやられてばかりだから少し弱みを握らせてもらう事にしよう。

箱を取り出して周りを見てみる。
上側の部分に丸いくぼみのような物があった。
試しにそのくぼみ押してみると「カチリ」と鍵が開く音がした。

2007/12/23 To be continued.....

 

inserted by FC2 system