よくよく考えてみれば紗桜が最近流行している風邪に感染して、
ずっと看病していた虹葉姉がその菌をもらったことは、
俺にもその風邪に感染する可能性があるってことで。
B級ホラーの怪物に襲われたような派手な気絶をしていた俺は発見された
紗桜や虹葉姉の壮大なる悲鳴が水澄家全体に響き渡るまで目を覚まさなかったらしい。
病み上がりの紗桜の手厚い看病と、少し動けるようになった虹葉姉のテキパキとした処置により、
姉妹の部屋で俺は風邪が治るまで寝かされていた。
寂しがり屋の紗桜が俺の布団に入り込んだり、甘えん坊の虹葉姉が後ろから抱き付いたりと
おいしい場面があったりと何だか幸せな病人生活であった。
数日も経つと虹葉姉や紗桜も完全に復活し、俺もさっさと熱が下がり。
いつも通りの生活を送れるようになった。
ただ、世間では政府が提案した一夫多妻制制度の導入後も、ヤンデレ症候群感染者による殺人事件は
決してなくなったわけもないが、随分と犠牲者は減ってゆく傾向にある。
女の子による監禁事件やストーカーなどは全く減ってはいない。
交通事故に遭う確率並みに誰かが監禁されたり、ストーカーされていると考えると
少しは笑えないことではないが。
世界は格段にいい方向へと変わってゆく。
いつもの日常を取り戻した水澄家。
そんな唯一の俺の悩みは……。
「いつ、虹葉姉と紗桜に告白すればいいんだぁ?」
二人が告白した時から結構経っている気もしなくはないが、紗桜や虹葉姉が風邪をひいたり、
足を怪我したりといろんな出来事が重なり、告白の返事をするタイミングが全く掴めずにいたりする。
特に虹葉姉と紗桜がちらちらと俺を意識する視線がちょっと胸を痛ませる。
ほんの少しだけ待ってくれと言いたいが。しみじみと思う。
俺の下着が少しなくなっているのは気のせいか?
今日も不自然に大人しい虹葉姉と、紗桜の何かを期待しているだろうと
奇異な視線に耐えた後に俺は水澄家の主夫の務めを果たして、一日の疲れをお風呂に入っていた。
風邪をひいたおかげで数日間ぐらいは入らなかったが、
入浴という行為は本当に命の洗濯だなぁと思いながら力を抜いて手足を延ばしていた。
何故か一番風呂に入れた俺は少し疑問に思うべきだったと後にちょっとだけ後悔する。
「に〜い〜さ〜ん」
お風呂と浴場を挟む透き通ったガラス制のドアから女性の体らしき姿が映っていた。
安からな一息の時間は見事に粉々に壊れてゆく。
俺の返事を待たずに禁断のドアは開かれて、紗桜が入ってきた。
当然、風呂に入るのに衣服を身に付けているはずもないので、生まれたままの姿でやってきやがった。
「えへへ……一緒に入っていいでしょ」
「あ、あの……紗桜さん」
「どうかしたんですか、兄さん」
「俺と紗桜はもう一緒に入っていい年頃じゃあないと思うが」
「兄妹だからいいんですよぉ」
目の前に紗桜の裸体が、妹の裸体がある。
その姿は最後に入った時は小学生の時だったと思うが、それ以来は一緒に入るはずもなく。
立派に成長した紗桜の裸体を俺は紳士として目を瞑って煩悩を取り払おうとしたが。
紗桜は俺の手を自分の胸に押しつけた。
「んんっ……兄さんは私の裸を見たくないんですか?」
「男として兄として義理の妹を欲望の対象に見たらダメだろう。絶対に」
それは兄の威厳を失わないための精一杯の抵抗。
理性が壊れるのは俺達の関係が兄妹じゃあなくなってからだろうね。
「ううっ……兄さんの頑固者。私とお姉ちゃんが勇気を振り絞って告白したのに。
たくさんたくさん想っているのに」
「いやぁ。待て待て。物事をマイナス思考に持ってゆくんじゃない」
「だったら、目を開けて私の裸を見てください」
と、俺の手を更に柔らかで弾力のある奥へと誘い込む。
「わかった。わかったから」
目隠しのプレイは想像豊かな俺には過激な妄想に飲み込まれるので堂々と目を開けて。
紗桜の裸を見る。思わず驚愕したのは紗桜の顔が真っ赤に染めて潤んだ瞳でこちらを見ているのだ。
妹と兄と関係ではなくて、一人の女として紗桜が俺に欲情している。
「そ、そ、そのおっぱいばかり見ないでください。恥ずかしいから」
「す、すまない」
「いいの。兄さんなら裸を見られても平気。初めてをあげられるもん」
それは誘っているのか、紗桜よ……。
理性を吹き飛ばす紗桜の一世一代の殺し文句は俺の頭の芯を震わせるが。
ふと、一人大切な存在を忘れていたので尋ねてみた。
「それで虹葉姉はここに乱入してこないんだ?」
「お姉ちゃんは酷いんだよ。そこに脱衣室にいるんだけどね。
兄さんに裸を見られるのが恥ずかしいから私に兄さんを誘惑して
さっさと既成事実を作るように誘いなさいと」
「全く。虹葉姉は……。どうせ、そこにいるんだろう?」
「うにゃ〜だって、恥ずかしかったんだもん」
ガチャガチャとドアが開かれて、バスタオルを巻いた虹葉姉が恥ずかしそうに
顔を朱に染めて現われた。
「だからって俺に紗桜を押し付けなくても……」
「月君が悪いんじゃない。私たちの告白を保留にして。いつまでも答えてくれないからぁ」
「その件についてはお風呂を上がってから答えるよ。さっさと頭を洗うから
大人しく自分たちの部屋で待ってろ」
「うにゃ」
「あぅ」
虹葉姉と紗桜は珍しく俺の言う事を聞いて黙ってお風呂から上がってゆく。
俺はさっさと頭を洗うためにシャンプーを付けた。
ついにこの瞬間がやってきた。
胸の鼓動が鳴り止むことなく、ドキドキと息の呼吸ができない程に苦しくてたまらなかった。
思っている以上に緊張しているのか、ドアのノックがいつまで経ってもできない。
覚悟を決めよう。天草月。もう、自分の気持ちを偽る必要がないのだから。
姉妹の部屋のドアにノックしてから、虹葉姉が『どうぞ』と答えたので俺は遠慮なく入った。
「ちょっと待たせたな」
「月君」
「兄さん」
「虹葉姉と紗桜が俺の事を好きだって言ってくれたとき。
本当に涙が出るぐらいに嬉しかったんだ。大切に想っていた姉と妹から好きって言われるのは
誰だって嬉しいと思う。
でも、どちらかを選ぶなんて考えられなかったんだ」
だから、悩んだ。
虹葉姉と紗桜がヤンデレ症候群の感染者だと知ったからではなくて。
二人とも俺にとって魅力で素敵な女の子だったから。
お姉さんぶっていながら甘えん坊の虹葉姉。
寂しがり屋でお兄ちゃん子の紗桜。
二人を幼少の頃から一緒に家族として育った。唯一、心を許せる間柄は知らない内に
女の子として成長して、その気持ちを伝える勇気を持っていた。
冬子さんは、女の子の気持ちを受け止めてあげてと言った。
親友の花山田は、俺なら姉妹丼を選ぶ。そして、食べてしまえと。
二人の相談のおかげで俺は長い間考えていたことに答えを出す。
「虹葉姉と紗桜が二人とも好きなんだ。愛している。
例え、一夫多妻制制度がなくても、俺は虹葉姉と紗桜を選んでいた。三人なら幸せになれる!!
これが俺の真摯なる気持ちだ」
「月君っっ!!」
「兄さんっっ!!
パジャマ姿の二人が俺に抱きついて離そうとしない。
愛しい人から離れぬように俺の腰の方に手を回して強い力を込められている。
「私も月君と紗桜ちゃんと一緒ならずっとずっと幸せでいられると思うよ」
「うん。兄さんとお姉ちゃんと三人で幸せになれるよ」
俺も負けないようにしっかりと二人を抱き締めて力強く込める。
その暖かな体温に安らぎすら覚えてしまう。
「ねえ……」
「三人で幸せになりましょう」
ズボンが姉妹の手によって躊躇なく下ろされた。
そこから現われたのは我が分身。もちろん、この状況で二人を意識して勃起している。
「これが月ちゃんの……」
「兄さんの……ピクピク言ってますねこれ」
「うっ。ジロジロ見るなぁ〜」
「大丈夫…んんっ。私たちが気持ち良くするから」
「あっんん、ん、ん、ちゅ。に、兄さん」
虹葉姉と紗桜のぎこつきない舌使いが俺に快楽を与えてくれる。
ほ、本当に初めてなのかと問い詰めたいぐらいに二人は熱心に肉棒を舐め回す。
「あっんんんっちゅちゅ」
「はぁはぁ……兄さんの堅くて太くなってきたよぉ」
虹葉姉と紗桜は先端部分を優しく舐めると奪い合うように口に含んでくる。
唾液が潤滑剤となり滑るように二人は舐め合う。
「月君の先っぽからちょっと濡れてきたよ。感じているの?」
「ああ……とてもいい」
「兄さんが感じているところって、とても可愛い。食べてしまいたいぐらいに」
「うふふ。私たちが舐めているだけで感じてるんだよ。あっ……ちゅんんちゅちゅ。
私も変な気分になっちゃった」
二人とも激しく頭を上下にして動かす。口唇愛撫による快感が俺の理性を遥かに狂わせる。
すでに我慢しようとした射精の絶頂は近い。
だが、俺は最初の初めては二人の中に出してあげたかったのだ。
「もういいよ。これ以上やっちゃうと出ちゃうから」
「うにゃ?」
「あぅぅ」
二人は名残欲しそうに肉棒から唇を離すと彼女たちの唾液が糸を引いた。
それを見て、俺は虹葉姉と紗桜の独占欲が溢れだす。
二人を抱き締めると……彼女たちの耳に優しく囁いた。
「二人の処女をどっちから貰えばいい? その前にたっぷりと愛撫しなくちゃならないけど」
「うんっ……んんっ。紗桜ちゃんから貰ってあげてぇぇ……」
「いいの。お姉ちゃん? 私から先に貰っても」
「うふふ。お姉ちゃんだから可愛い妹から先に譲ってやります。
んんんっ。その前にしっかりと愛撫してあげるから」
「お姉ちゃん。んんふっ」
虹葉姉と紗桜の女の子同士のディープキスが繰り広げられている。
さすがの俺だってこんな光景を見たことがなくて、二人は互いの唾液を交換しながらキスを続ける。
とろんとした欲情を求める紗桜の犬柄のパジャマが虹葉姉によって脱がされる。
風呂場ではしっかりと見ていなかった豊満な胸が現われた。
「は、恥ずかしいよぉ」
「気にしない気にしない」
更に虹葉姉の容赦のない下のショ−ツまで脱がされるとそ
こには愛液でしっかりと染みが出来ていた。
「紗桜ちゃん。月君のあそこを舐めていただけで感じてたの? もう、Hな女の子さんだね」
「ち、違うもん。違うもん」
「うにゃ〜……体は正直だよね」
大きなじっくりと揉みながら、乳首を舐め回す。
虹葉姉の大胆な行為に紗桜は羞恥を隠せずに荒い呼吸を漏らす。
「あんっっんんっ……」
「ほらっ。月君も黙って見ないで。紗桜ちゃんのおっぱいを舐めてあげて」
「あっ……うん」
「に、兄さん。お願い。私の体をしゃぶって」
二人の行為に圧倒されながら、俺は心苦しい立場になっていたが、
紗桜の胸を優しく揉んでから虹葉姉と同時に乳首を舐め回す。
マシュマロのように柔らかいそれに俺は無我夢中で吸い付く。
舌を転がして、唾液たっぷりに粘着する乳首攻めに、紗桜は悲鳴のような喘ぎ声を上げる。
「き、気持ちいいよぉ……」
顔を真っ赤にして感じている紗桜が愛しい。虹葉姉も妹の乱れている姿に刺激されてか、
猫柄のパジャマを脱ぎだす。
「し、下の方は?」
「お、お、お願いします。に、兄さん」
勇気を振り絞って紗桜は顔を両手に伏せて言った。その仕草が可愛らしくてたまらない。
「じゃあ、私は紗桜ちゃんの胸の方を担当っと。月君。
紗桜ちゃんのクリストスを徹底的に攻めたら喜ぶよぉ」
「お、お、お姉ちゃん。兄さんにそんな嘘を教えないでよぉ。本気にしたら、あんっつ」
「どうやら、かなり感じているらしいな」
「ち、ちがうわん」
と、否定の声を出しても、紗桜の膣口からは愛液が溢れだしてくる。
俺は夢中になって紗桜のクリストスを攻めると敏感に反応を示す。
充分に濡れてきたので、俺は勇気を持って言った。
「もうそろそろ入れていいか?」
「えっ!?」
「紗桜ちゃんの。これだけ濡れていたら多分大丈夫だと思うけど」
「わ、わ、私。兄さんと一つになれるんだよね……」
「そうだ。これで俺と紗桜は一つになるんだ」
「うんっ……」
「私は紗桜ちゃんの痛みを出来る限り減らすために愛撫をたっぷりとしてあげるよぉ」
と、虹葉姉は優しく紗桜にキスをするとまた胸の方にいやらしく舌使いで舐め始めた。
俺は慎重に紗桜の未開の入り口を探し当てて、自分の股間の分身をゆっくりと膣へ押し込めて行く。
「んぐっ……。 んんんんっっ!!」
全身が強張り、紗桜は押し殺した苦痛の声を上げた。
狭く窮屈な膣肉が抉じ開けられ、処女たる証のたる先を拒む障害を打ち破れて。
「あっ、あっ、ああ……んっくぅぅぅ……っはああああっっっ!!」
紗桜は絶叫の声を高らかに叫んだ。
「おめでとう。紗桜ちゃん……」
虹葉姉は自分の事のように嬉しがって紗桜に深い深いキスで唾液と唾液を交換する。
絡め合う舌と舌を見ているだけで俺の股間は更に膨張する。
「んんっ……あっはぁぁぁ……わ、わたし。兄さんと……んっつ。つ、つながってる?」
「ああ。繋がってるよ」
灼熱の肉棒を吸い取られるようにして紗桜の膣口が加え込み、紗桜の秘裂から赤い雫が滴った。
「んんっっ……痛いけど、平気だよ……兄さんの……好きな風に動いていいよ……わんわん……だよ」
俺は紗桜の健気な言葉に従いながら少しだけ腰をゆっくりと動かす。
下半身だけで動かすと、紗桜の苦痛を犠牲にしてこれまで感じたことがない快感を得る。
虹葉姉も紗桜が喘ぎ請えを聞いて感じているのか、自分の指で箇所を責めていた。
「に、にいさん……あんっつ……んんっつ……はぁはあぁん……いいよ」
「紗桜……紗桜……」
苦痛の声よりも紗桜は快楽を感じているのか色っぽい喘ぎ声が溢れだしている。
俺は初めての性交と二人に乱れた姿ですでに射精するのを我慢していたが、もう限界だ。
「中で出していいのか?」
「あんっつ……。んんんっつ……えっ?」
「月君。出してあげて……紗桜ちゃんなら月君の子供を孕ませても本望だよ」
いや、ダメだろ……とツッコミを入れようと瞬間。
紗桜の足がしっかりと俺の腰を掴み離れさせないように締めてくる。
急激な締め上げで俺は……紗桜の中へと男の精を吐き出せた。
「はあ、はあ……お腹のなかに兄さんのが出てる……熱いんっ……ヤダ……溢れちゃうよ……」
「良かったね紗桜ちゃん」
虹葉姉は紗桜の頭を優しく撫でると気持ち良さそうに目を瞑った。
「今度は……お姉ちゃんの処女を貰ってくれる?」
性行為に疲れ果てた紗桜を隣で休ませて俺は虹葉姉との行為に没頭する。
普段からお姉さんぶっている虹葉姉は俺が乳房を掴むだけで甘い喘ぎ声で俺を誘惑する。
「つ、つ、月君。よろしくお、お、おねがいね……」
「紗桜の時と違って、マグロ状態じゃないか……」
虹葉姉は仰向けに寝かせて、乳首を舐めて揉みながら。
虹葉姉は紗桜の時とは別人のように大人しかった。
「あ……んっ……だって、私はお姉ちゃんなんだよ……」
「だから?」
「わ、私は月君と紗桜ちゃんからお姉ちゃんぶらないと恥ずかしくて生きていけないよぉ」
顔を火山が爆発するように、顔をこれほどにまで真っ赤にしている姉の姿が、
俺には無性に可愛らしく思えて仕方なかった。
「虹葉姉の裸。とっても綺麗だよ……」
「う、うにゃ……言わないでよぉぉ」
と、虹葉姉を徹底的に言葉責めをする。紗桜と虹葉姉もM属性をお持ちのようで。
音羽がとんでもないSの持ち主だったので逆に新鮮だ。
「下も触るよ」
「ダメぇぇ……」
「やっぱり、俺と紗桜のヤッている姿を見て興奮したの? もう、虹葉姉はムッツリスケベだな。
最近、俺の下着がなくなっているのは虹葉姉と紗桜のせいなんでしょ?」
「あ〜ん。ダメぇ……聞かないで。は、恥ずかしいから」
「俺の下着でなにやってたの?」
「そ…れ…は…月君の下着で……温もりを感じてたの……」
予想外の答えに俺は少しだけ戸惑った。
思わず、人の下着でてっきり性欲を処理していたと思い込んでいただけだが。
「月君の下着をぎゅぅぅって抱き締めると月君の……匂いがするの。
月君が着ていた時の温もりを感じて……幸せな気分になれるんだよ」
「虹葉姉……」
「私と紗桜ちゃんはとても寂しがり屋なんだよ。これからはもっともっと大切にしてね」
「ああ。大切にする」
「じゃあ、甘い甘い優しいキスをして……」
そのキスはとても甘く気持ち良かった。虹葉姉と俺の唇が重なり唾液を交換する。
べったりと粘着するそれは解け合うように絡み合う。
今まで遮られていた姉と弟の関係。
それは取り除かれて、二人はどこまでも依存していい、どこまでも独占していい関係となった。
激情を物理的に本能的に表現しても許される関係。
「んぅっぅう。ん、……んぅぅぅ……」
足りない。もっともっと欲しい。もっと、愛を、愛情を虹葉姉にぶつけたい。
その俺の心理を読み取ったかのように虹葉姉は優しく微笑した。
「いいよ。月君。私の中で気持ち良くなって……」
「でも、まだ、全然。虹葉姉に愛撫を……」
虹葉姉は無言に俺の手を自分の股間のところに持って行く。
驚くことに虹葉姉の秘所は洪水のようによく濡れていた。
「女の子にとってはね……愛する人にキスしてもらうだけで何よりの愛撫なんだよ」
「虹葉姉……」
「私の中に来て、月君」
俺は閉じこもっている虹葉姉の股を抉じ開けて、愛液が濡れている秘所を確認する。
先端の入り口を押し当てると虹葉姉はギクっと全身を震わせ、
俺は更に膣口を無理矢理引き裂くように押し込んだ。
要領は先程の紗桜と同じだが、処女の証たる場所を貫くには神経を使ってしまう。
「あっつ……んんっ……くっ……」
虹葉姉は声にならない悲鳴を上げ、目尻に涙を浮かべていた。
繋がっている俺の肉棒と虹葉姉の膣口の間には赤い雫が絡み付いていた。
「やったぁ……月君と……はぁはぁ……繋がってるよぉ」
「おめでとう。お姉ちゃん」
「紗桜ちゃん」
隣で寝ていた紗桜が起き上がるぐらいに体力が回復して俺と虹葉姉の行為を見つめている。
「これで私たちは兄さんと結ばれたんだよ」
「うん。私たち。これからはずっと一緒だよ」
紗桜が虹葉姉に唇を奪うとお互いに唾液を貪っている。
いつ見ても女の子同士のキスは甘美で禁断の恋愛というものを感じてしまう。
欲情した瞳で紗桜は虹葉姉の頬を犬ようにペロペロと舐めだした。これも親愛を表現する行為だろう。
「やだぁ〜。紗桜ちゃん。くすぐったい。あ〜んっ」
俺は容赦なく虹葉姉の奥深くを突き刺す。こっちはこっちで楽しませてもらおう。
「だ……めぇ……月君……あんんっつ……好きぃぃい」
紗桜の唾液でベトベトになっている虹葉姉の姿も可愛らしくてたまらない。
性欲を抑え切れずに腰を振って、虹葉姉の奥と外を何度も交互に行き来している。
「あ…んんっつ……つ、つきくん……激しいよぉぉ……感じちゃう……」
「虹葉姉……き、気持ちいいぞぉぉ」
「つ、あ……あんっつ……月君に喜んでもらって……うれ……しいぉぉ」
いやらしく乳首を勃起させて、涎や愛液をたっぷりと流して
快楽に沈む虹葉姉を更に絶頂に突き進むために俺は必死に動く。絶頂はもうすぐだ。
「虹葉姉ぇぇ……もうすぐイクぞぞぉぉ」
「出して……月君の精子を、んっんっつ……お姉ちゃんんっっつ……の中に出してっっ!!
私を孕ませるぐらいに……た、た、たっぷりんとんんんっつ……
あんっ……精液をお姉ちゃんに……だしてぇぇぇぇぇぇっっっっ!!」
虹葉姉の甲高い絶叫と共に、俺は物凄い勢いで中へと精液を放出する。
「あっんんっ……つ、月君の……な、中で、出てるぅぅ……。熱いよ」
満足そうに虹葉姉は意識を失うと、俺は虹葉姉の膣から抜くと
膣口から出した精液がたっぷりと出てきた。
「兄さん。今度は私を……お姉ちゃんみたいにして」
甘えるように抱きついてきた紗桜に、俺は今晩は寝れそうにないと断言する。
二人を満足させながら、性に溺れる堕落な日々が始まる予感が脳裏をよぎる。
だが、俺は全くそれを嫌がってはいない。
だって、虹葉姉と紗桜を愛しているからな。
これからもずっと一緒に幸せに暮らしていけるさ。 |