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無題



PRELUDE

――妹は知らない

兄が家族に欲情する変態だということを。
ベッドに何かが入り込んでくる様子に気づき眼を覚ます。
いつものことだ。
きっと千尋だろう。
二段ベットの上で寝ている千尋は夜中にトイレに行って戻ってくると
上へ登らず下の僕のスペースで眠ってしまう。
小学生の頃から変わらない千尋の癖だ。
すぅすぅ寝息をたて、僕の右腕を抱きこんで眠るのもいつものこと。
兄を信頼し、危機感なんか微塵も感じていないのだろう。
    僕がその信頼を裏切っているとも知らずに
僕の右側で眠る彼女の寝間着を乱し、形のいい胸に慎重に手を這わせていく。
それと同時に抱き込まれた右手で下着の上から千尋の秘裂をゆっくりと擦り上げる。
「・・・っ・・・うん・・・はぁ・・・」
寝息が徐々に色を帯び艶かしい響きが混じってくる。
乳首は硬くしこり、秘所は熱く潤ってきた。
だけど今日もここまで。
これ以上先へは進んではいけない。兄妹なのだから。

――兄は知らない。

妹が兄に犯されることを夢見て毎夜ベッドに潜り込むことを。
今日も寝ぼけたフリをして兄の布団に潜り込む。
いつものことだ。
兄も起きただろう。
いつものように兄の右腕を抱き込み、二の腕には胸を、手のひらにはあそこを押し当てる。
そうしてしばらくすれば兄はまた私を求めてくれるはず。
ふふっ ほぉら動き出した。
    私が兄を求めて起きているとも知らずに
今日はおっぱいなんですね。私としては最初はキスからして欲しかったけど。
「・・・っ」
急に手が一番敏感な場所を擦り上げ、思わず声を出しそうになった。
「・・・うん・・・はぁ・・・」
兄に触れられるだけで自分でする何倍もの快感が襲ってくる。
すぐにでもいってしまいそうになる。
だけど今日もここまで。
なぜこれより先へ進んでくれないのだろう。義兄妹なのに。

2006/08/25 To be continued.....

 

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