夜も更け、欠伸が漏れてきた。時計を見るとまだ十時を少し過ぎたところだが、
今日はもう寝た方が良いかもしれない。僕にじゃれついてばかりなのですっかり忘れていたが、
ユンちゃんもリーちゃんも僕の世話をする為に来ている訳だ。それはつまり生活時間も
僕に合わせなければいけないということ、僕が眠るまでは彼女達も眠ることは出来ないということだ。
夜型なのか眠そうな様子はなく、寧ろ元気になっているような気はするけれど、
子供の成長にとってそれは良くない。リサちゃんよりも更に幼い子供ならば、それは尚のことだ。
第二の人生を歩ませる為にここに連れてきたというのなら、僕もその辺りに注意を
しなければいけない。
「そう言えばナナミ、この娘達のベッドは?」
ナナミは基本的に眠らないし、仮停止状態になるにしても椅子に座った状態だ。
なのでこの家にはベッドが一つしかないのだが、どうするつもりなのだろう。明日買いに行くとして、
今日はまさかソファに寝かせるつもりなのだろうか。流石に床に雑魚寝させることは
ないのだろうけれど、そのくらいはやりそうだ。ナナミの教育方針を見ると、
使用人として働かせていることを自覚させるのが先のように思える。
恐らく主人である僕のベッドを使わせることはないように思えた。
思考がまとまれば判断は一瞬で、ナナミが何か言う前に僕は二人の背を抱いた。
「今日は二人と一緒に寝るよ」
「いけません」
僕は笑みをナナミに向け、
「命令だよ」
あまりこういうことは言いたくなかったけれど、初日から大変な目に遭わせるのも良くない。
適度な救いがあった方が仕事も人生も楽しくなるのは、屋敷で使用人として働いていた頃に
学んだものだ。この娘達にもそうして生きてほしいと思う。
奴隷券を出されたらどうしようかと思ったけれど、杞憂だったらしい。
嬉しそうに足に抱きつきながらこちらを見上げてくる双子の頭を撫で、寝室に向かった。
ベッドに腰掛けると、左右に二人が座ってきた。ユンちゃんが鼻唄を歌いながらこちらを見上げて、
もたれるようにして腕を掴んでくる。手が細い太股に挟まれ、少し低い温度が伝わってくることで
Yシャツ一枚だということを再確認させられた。
「あのね、ありがとうございます」
「ん、何が?」
幼女愛好家でもないのに何故か意識してしまったが、声に出ていなかっただろうか。
「……ちゃんとした御飯食べたり、寝るときの心配がなくなったの……久し振り」
そう言って、リーちゃんもユンちゃんと同じように腕を抱いてくる。
「……お礼、するから」
言うなりリーちゃんもユンちゃんも腕を放し、僕に向かって倒れ込んだ。二人とも僕の股の上に
頭を乗せ、器用にも口で噛んでベルトを外す。ジーンズのボタンも同じよう口で外し、
ジッパーや下着を下げてくる。あまりの展開に思考が追い付かず、手慣れているだとか器用だとか、
そんな場違いな言葉しか浮かばない。
やがて股間が露出し、ぬめる感触が来たことで状況を理解した。
「二人とも、なに、やって」
漸く絞り出した声はかすれ、途切れ途切れに言うのが精一杯だ。
「お礼だよ?」
ユンちゃんはこちらを上目遣いで見ながら言うと、再び僕のものを舐め始めた。
体格差が有り過ぎるせいで口に含むことは不可能らしいけれど、その代わりに二人という
利点を活かして広い範囲で責めてくる。背徳的な光景もさることながら複数の箇所を舌で
同時に責められるという初めての体験に加え、ツボを知り尽くしたような技術に背筋が凍る程の快感が
背を駆けてゆく。二人が腕に抱きついたときに意識してしまった理由が分かった。
いや、最初から分かっていて目を背けていただけかもしれない。
これは立派な、娼婦の動きだ。
思い至らなかったのではなく、思いたくなかった。小さな子供が男を相手にこんな行為を
しているという現実を、認めたくなかった。可能性は幾らでもあったし、気付く機会も何度もあった。
そもそも力も何もない子供が路上生活をしていく方法なんて、殆んどこれに限定されてしまう。
この娘達だけは例外だなんて都合の良い現実は存在しない。それを分かっていたから、
心は逃避の手段として気付かないという方法を選んだのだろう。
そうして思考を彼女達から反らしていても、体は正直だ。小さな手や唇、舌など幼い体全体を使って
与えてくる刺激に反応して、股間のものは痛い程に屹立している。
認めたくないけれど、細いながらも子供特有の柔らかさが本当に気持ち良い。
しかし、ここで流されてはいけない。
「もう、止めなさい」
僕は擦っている両手を剥がそうとするけれど、二人ともしっかり掴んで決して離そうとしない。
怪我をさせたくないので弱めていた力を少し強くするが、それは変わらなかった。
どこにこんな力があるのか、下手をすれば僕のものが折れそうなくらいに強く握り、
頭を押さえられても無理に舌を伸ばして舐めてくる。何故かは分からないけれど、
どんな理由があろうとこのまま放っておいて良い訳がない。本格的に力を込める。
「ごめんなさい。でもおねがい、さいごまでさせて」
「……おねがい、します」
ついには泣き出したが、しかしそれでも僕への奉仕が止むことはない。一生懸命と表現するよりは、
どこか脅迫観念に捕われているような、病的な必死さだ。こんな場合は僕の方が折れて
気の済むまでさせて、それから話を聞くしかない。下手に押さえ付けでもしたら
余計に悪化してしまうのが目に見えている。
僕が諦めたのを見ると、二人は安心したような表情を見せた。そして下着を脱いで
二人で割れ目を押し付け、竿全体に密を塗りたくる。今や僕のものはユンちゃんとリーちゃんの唾液や
愛液でべとべとで、挟んだまま二人が腰を上下に動かせば淫媚な水音が部屋中に響き渡る。
吸い付くような感触で全体を擦られれば、射精感が込み上げてきた。
「お兄ちゃん、気持ち良い?」
「気持ち、良い」
「……嬉しい」
二人で僕の頭を抱え、唇を重ねてくる。舌を伸ばして僕の唇や舌を舐める。
それだけで収まらず顔全体を舐め、吸い、味わい、熱い吐息をかけてくる。
「もっと、気持ち良くなってね」
腰の動きが止まり、糸を引いて二人の割れ目が離れた。リーちゃんが僕の体を押すと、
力の入らなくなっていた僕はあっけなく姿勢を崩される。リーちゃんが僕の顔の上に
腰を下ろしてきて、目の前に無毛の割れ目と尻の穴が現れた。そこから密が細い糸を引いて、
僕の顔にゆっくりとした速度で降ってきた。ユンちゃんは股間に跨って、
僕のものを自分の割れ目に押し付けている。
「……舐めて」
リーちゃんの割れ目に舌を這わせ、拭うように密を舐めとる。音を立てて吸い、
膣内に舌を差し込んで掻き混ぜ、割れ目の上部にある充血した突起を指で擦る。
リーちゃんは更に快感を求めるように割れ目を顔に押し付けて、身をよじらせた。
「お兄ちゃん、入れるよ」
物理的に不可能だと思ったが、狭いながらもユンちゃんの股間は僕のものを飲み込んだ。
食い千切られそうな強い圧迫感があり、少しでも動かせば途端に裂けてしまいそうだ。
「動く、ね」
しかしユンちゃんは粘膜や愛液のぬめりに任せ、強引に身を振ってくる。どんな表情を
しているのかは見えないが、頭上から聞こえてくる苦しそうな声で辛そうなのが分かった。
「……大丈夫」
リーちゃんの声が聞こえ、続いて水音が聞こえた。舌を絡めるキスをしているのだろう、
小さく二人の体が揺れている。それが止み、ユンちゃんの喘ぎ声が聞こえてきた。
僅かに身を離したことで出来た隙間から見てみれば、リーちゃんがユンちゃんの胸を吸っているのが
確認出来た。それで一気に絶頂が近付いてきたのか、ユンちゃんの膣が小さく痙攣を始める。
僕ももう限界だ。
「ッ、出すよ」
言葉と共に膣内へとぶちまける。
ユンちゃんは膝立ちになり、言葉もなしに僕のものを引き抜いた。荒い息を吐く度に、
割れ目から白濁液が漏れてくる。
「……いただきます」
リーちゃんは四ん這いになり、ユンちゃんの股間を吸いたてた。ユンちゃんは目を閉じ肩を震わせて
リーちゃんの頭を押さえながらも、拒否することもなくそれを受け入れる。
寧ろもっと吸ってほしいように腰を突き出した格好だ。
リーちゃんは口を離すと音をたててそれを飲み、こちらをむいて笑みを浮かべて、
「……ごちそうさま」
体を半回転させて、僕の腹の上に上体を押し付ける。
「……今度は、あたしの番」
軽く馴染ませるように何度か擦り、僕のものの上に腰を下ろしてきた。 |